上海2007年12月18日

今月の上旬の報告となりますが、5日間の日程で上海にいってきました。

年末の忙しい時期に、長期間日本を離れることになり、お客様と社員の皆さんには
御迷惑をおかけしましたが、結果的に非常に有意義なものでした。


今回は、
・現地の、日本向けのオフショア開発会社の視察
・現地の、WEB制作会社、データセンターの視察
が主な目的でした。

前者は、当社の開発拠点としての検討、
後者は、どちらかというと将来的なマーケットとしての検討材料とするためですが、
何よりも「百聞は一見にしかず」ということで、
アジアで一番発展が著しいといわれている都市を、自分の目で実際に見てみたい、
という想いもありました。


既に周りでも進出している会社も多い中、自分にとっては少し遅めの初大陸でしたが、
今だから、というタイミングでもあると思っています。


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以下は、備忘録がわりです。


■開発会社

今回訪問させていただいたのは、当社関係会社のイー・エージェンシーが
現地法人と合弁で作った会社です。

こちらの会社は現在、日本向けのオフショア開発を主に行っており、
WEBアプリケーションの開発をメインとしているので、phpやJavaの開発がメイン。
一部現地の日本法人の仕事も行っているようです。

社長は日本語を全く問題なく話せ、また日本で長く仕事をしていたことから、
いわゆる日本的なビジネスのやり方を熟知されており、
ビジネス慣習の違い、といったことからのトラブルは無いようです。
これは大きなポイントでしょうね。
主に地方出身の学生の方を採用しており、平均年齢は20代前半。
現在は10名強で、部屋のスペースとしては30名弱は入りそうで、
まだまだ採用は進めるようです。


■WEB制作会社

こちらは完全な100%現地法人を訪問させていただきました。
WEBに限らず、中国の国内市場向けの企業の、広告全般を手掛けられており、
60名近いというメンバーでほぼオフィスの中はいっぱい。(移転予定とのこと)
日本の現地法人の仕事も手掛けられており、今回その縁でご紹介頂きました。
こちらの会社も、皆さん若かったです。


■データセンター

今回は2か所を訪問。

1つ目は、上海の市内(本当に真ん中)にあるデータセンター。
400ラック収容可能なセンターは、38階建ビルの37階をワンフロアーという贅沢さ。
夜景がきれいなデータセンターというのも…。
ただこれは、ビルのジェネレータの関係で、このフロアになったようです。

2つ目は、車で40分ほど離れた郊外のデータセンター。
さくらインターネットさんの現地法人も入っているこのセンターは、
各区画ごとのゲージなどもしっかり設置。

どちらも、きちんとオペレーターが常駐しており、日本のそれとほとんど変わらない
セキュリティ、ファシリティの高さを持っておりました。
ただ地震については、あまり考慮はされていないとのこと。

まだ中国では、サーバーをアウトソースするという流れにはなっていないようで、
実際に利用しているのは大手企業や、日本などの外資系がほとんどのようです。

ホスティングについても、まだまだ黎明期というところでしょう。
ただこれから間違いなく、日本と同じ流れにはなっていくだろうと感じました。
ラックコスト、回線コストは日本国内と比較すると割高に感じましたが、
これも時間が解決しそうです。

中国特有の注意点としては、各コンテンツの開設者は、内容をきちんと当局に
届ける必要があり、
データセンターやホスティング会社は、届出がきちんと行われているかを、
チェックする義務があります。


■飛行機

今回、行きの飛行機が機材故障で(?)3時間近く遅れるというトラブルが
あったのですが、のっている時間は、
成田から上海まで、行きは3時間半、帰りは2時間半。
飛んでいる時間の半分以上は、日本の上です(笑)
帰りに至っては、東京~大阪と変わらないんですよね。

今回は結果的に初日は夜到着、最終日は昼出発だったので、
実質行動できたのは3日間ですが、
慣れれば、日本で仕事を半日してから移動したり、逆に仕事をしてから
戻ってきたり、ということもできそうです。

空港から市内までは、だいたい1時間ぐらい。
成田から都内と同じぐらいでしょうか。
少し航空券が高くなりますが、羽田と上海市内の虹橋空港との直行便も
この夏から飛んでいて、これらを使えばさらに時間は短くなり、
ほぼ都心直結という感じです。


■ホテル

全く問題なし。
インターネット接続は1日1,500円ぐらい。
速度もストレスになるほどではなかったです。


■地下鉄

現地で合流したK社長に、
まずはこれに乗れるように、と連れて行ってもらいました。

まだまだ整備中ですが、主要な地点にはほぼ地下鉄でいけるようです。
Suicaのような交通カードとよばれるICカードを買って、チャージしておけば、
そのままSuicaと同じように改札を通れるので、便利。

電車では、降りる人を先に、というルールが無いので、
降りるときは出口近くにたっていないと悲惨なことに。

料金はだいたい60円ぐらい。
あと地下鉄のトンネル内にも、携帯のアンテナがたっているようで、
車内でも通話可能。(マナー的にどうかというのはおいとくとして)


■タクシー

タクシーに限らずですが、運転は荒い。
交差点では必ずクラクションとパッシング。
高速道路は5車線フルに使っての全開走行。

でも運転手さんが無愛想かというと、そうとも限らず、
笑顔で話しかけてくれる方や(中国語わからないんですが)
外の写真をとろうとしたら、そっと窓を開けてくれた方など、親切な方も多かったです。

料金は20分乗って300円ぐらい。
地下鉄で買った交通カードで支払えるので、便利。
このあたりは日本より発達しているかも。


■食事

事前に色々な方から注意いただいた生モノと水に注意していたからか、
特に問題なく。
現地の方々に連れて行っていただいたお店は、どれもおいしかったです。


■街

今回、観光をする時間はほとんどなかったのですが、あまった時間、
一人で市内をフラフラと回ってみました。
街を歩いていると、日本には無いタイプの「活気」を感じます。
戦後の日本の高度成長期に例える話もよく聞きますが、まさにそういう感じでしょうか。




政治は社会主義でも、経済は(ほとんど)資本主義の国。


自分にとって非常に刺激を受けた5日間でした。

今回現地でお世話になった全ての方々に改めて、感謝申し上げます。

まだまだ国内の足元を固めないといけないのですが、
いつか現地でのビジネスで、お返しできれば。


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